コミュニティビジネス起業のためのステップ3
周囲からの共感と協力を得て地域の中で「面」を作る
大手営利企業においては「いつでも・どこでも・だれでも」を対象としたビジネスを展開することがあります。同業者はライバルであり、苦労して協力関係を結ぶような必要もありません。事業主は言わば「点」のように周囲から独立して存在し、仕事を進めていけばいいわけです。
これに対して特定の地域の中で「必要なときに・必要なものを・必要な人に」届けるのがCBです。事業の継続と発展のために、CBでは地域の資源である「ヒト・モノ・金・情報」の活用が必須です。同時に、これを上手に活用するためには、たとえば行政やNPO、大学、地元の企業など、自分と共通のテーマを持つ周囲の多様な主体の共感を得ることが欠かせません。つまり、CBでは周囲からの賛同・協力・応援を得るためのネットワーク、すなわち事業を展開する地域の中に「面」をつくれるかどうかが成否を分けるポイントになるのです。