「プラットフォーム」フル活用術2

プラットフォームでの3つの役割を知る

 成功しているCBの先行事例を見ると、参画者たちが次の3つの役割を上手に分担している様子が浮かび上がってきます。

 まず、発想力やカリスマ性やリーダーシップを兼ね備えた経営者タイプの方、すなわち「プレーヤー」がいます。プレーヤーは、プラットフォーム内での活動や交流を通じて地域課題を発見し、課題解決にのための理念やミッション、事業計画を練り、着々と行動していきます。公益を追及するCB独自の特性から、事業性と社会性を両輪で回せるようなバランス能力を磨いていくプレーヤーもいます。

 次に、ある程度の方向性や動きが見えている事業に協力するのが上手い人がいます。「サポーター」です。サポーターは、自分の労力や時間やアイデアや、事業への寄付や商品購入など多様な関わりによってプレーヤーをアシストする存在です。

 最後に、参加者たちの活動を結び付けたり調整したりするまとめ役、旗振り役がいます。「コーディネーター」です。コーディネーターは、CBの起業に向けたプラットフォームの中でまさに中間支援的な働きを担う縁の下の力持ち。必要に応じて表に出ることはあっても、あくまでも裏方に徹する役割です。