「プラットフォーム」フル活用術4

プランナーとアクターの連携も重要

 プラットフォーム内での3つの役割(プレーヤー、サポーター、コーディネーター)とは別に、「動き方」も人によって大きく違います。

 解決したい地域課題は見つかった、解決の手段である事業の大枠も方向性も定まった、さて、次にどうしよう?分かれ目はここからです。

 資金計画や拠点選び、組織の法人格の決定など、動き出す前段階の形作りに熱心で、得意な方がいらしゃいます。「プランナー」タイプのかたです。会計や財政管理、資金調整など数字にまつわる管理が上手で魅力的な事業計画書などを分かりやすくまとめることができます。事業実施までに念入りに調整・検討を重ねる方も多くいます。

 一方、「何はともあれまず行動!」という方がいらしゃいます。「アクター」タイプの方です。たとえば、子ども食堂なら、やろうと決めた直後から自前の地域ネットワークやSNSなどで近隣に呼びかけて人を集め、自宅の一室を利用しながらどんどん食事作りを始めてしまうこともあります。

 先の3つの役割がそうだったように、プランナーとアクターの間にも上下や優劣はありません。CBを展開していく上でどちらの存在もとても大切なのですが、プランナーだけだと形を変えて数字は立てるけれど結局誰も動かない。アクターだけだと、中長期的な計画や必要な届け出などが後回しになってしまったり、活動が「好きなこと」やボランタリーなだけのものに傾きがちに……。

 両方のタイプのメンバーがバランスよくチームを組むことによって、数字や形式的なことも押さえながら力強い動き出しが始まります。ここでも肝要なのは相互の連携です。

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